このブログは“北海道ラーメンガイド てく”(http://kiwame16.moo.jp/)の備忘録のようなものです
by sumika-z
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純連・すみれ・純連系について

※平成18年10月現在 


「札幌ラーメンを代表する名店は?」とラーメンファンに尋ねると、恐らく『純連』の名が最も多く挙がるのではないでしょ
うか。ですが、「じゅんれんとすみれってどう違うの?」 「純連って『すみれ』って読むの? 『じゅんれん』じゃないの?」
というような声も聞かれ、詳しいことは分からないという方も多いようです。そこで札幌ラーメン界の重鎮ともいえるこの
『純連』について簡単に記してみようと思います。


その歴史は昭和39年、札幌市豊平区中の島で創業した『純連』に始まります。この店名は姓名判断をする人につけて
もらったとのことで、「すみれ」と読みます。売上げは今ひとつの状態がずっと続いたといいますが、女性店主の努力が
実り、雑誌に取り上げられるようになるなどして、次第にお客さんが増えていきました。
かくして人気店の仲間入りを果たした純連ですが、昭和57年、店主の病気により惜しまれつつ閉店することになりま
す。しかし店主は一度は引退を強く決意したものの、時間が経つにつれてあきらめきれない気持ちが高まり、翌年別の
場所(中島公園の近く)で店を再開します。以前から店名を「じゅんれん」と誤読する人が多く、その読み方が定着して
いたことから、再開を機に店名の読みを「じゅんれん」に改めました。店主は再び経営が順調に乗ったころから、店を長
男に譲ることを決意し、そして昭和62年、長男の手により、南区澄川に『純連(じゅんれん)』澄川店が開業します。こ
の澄川店はその後豊平区平岸に移転し、現在に至ります。
一方、店主の三男も長男とは別にラーメン店をやることを決意し、3か月の修業後、平成元年に純連創業の地・中の島
に『純連(すみれ)』を開業します。こうして読み方の違う2つの『純連』ができあがりましたが、それぞれ経営は完全に独
立していて、味は比較的似ているものの事実上全く別の店となっています。


純連のラーメンの特徴は、様々なスパイスが効いている濃厚なスープで、スープ表面にはラードの層が浮き、こってり
熱々なこと。これは純連系各店(下記参照)にもほぼあてはまります。このラーメンを作るポイントは素材よりも火の使
い方だといい、純連系に共通するあるフライパン作業に関しては、詳細は企業秘密とされています(純連系の店は作業
工程が見えないような店舗のつくりになっていることが多いです)。


なお、現在では長男の店『純連(じゅんれん)』は、「さっぽろ純連」または単に「純連」と表記されることが多く、三男
の店『純連(すみれ)』は、数年前から「すみれ」と平仮名表記するようになりました。
現在『純連(じゅんれん)』は札幌市豊平区平岸の本店に加え、東京・高田馬場、宮城県仙台市に支店を出していま
す。一方『すみれ』は札幌市豊平区中の島の本店のほか、市内中央区南3条の支店、福岡店(福岡市中央区今泉1丁
目)、東京池袋店(期間限定出店?)、京都店(京都駅ビル10階)、ラゾーナ川崎店(神奈川県川崎駅前)、の計6店舗
を展開中です(以前は小樽運河食堂や新横浜ラーメン博物館にも店舗があった)。


そして最近の札幌ラーメン界の事情を語る上で欠かせないキーワードとなったのが「純連系」です。
純連・すみれで修業した人が次々に独立し、札幌市内に店を構えるようになり、「純連系」と呼ばれる一大勢力を形成し
つつあるのです。以下、その純連系各店について紹介します。



『狼スープ』 (札幌市中央区)
屋台から始まり、その後現在地に店舗を構える。通りすがりの客が来店することはまずないであろう目立たない立地条
件ながら、人の出入りが途切れない人気店。店主は新横浜ラ博出身で、プロボクサーのライセンスを持っているとか。


『麺屋 彩未』 (札幌市豊平区)
平成12年11月開店。純連出身者としては史上3番目の開業となる。これまたひっそりとした場所に目立たない店構え
ながら、店の外にまで行列ができる超人気店。店主はすみれ以外に、人気店『玄咲』での修業経験を持つ。


『麺武 はちまき屋』 (札幌市北区)
平成14年2月開店。食券機を採用したのは純連出身者ではここが初(後に『やぶれかぶれ』も設置したが)。ここも昼
時には行列ができることもしばしば。目立たない場所に店を構えるのは純連系の決まりごとなのだろうか!?


『千寿』 (札幌市中央区)
平成14年2月開店。店主は洋食に長年従事していたが、すみれの現オーナーに請われてラーメンの道に入る。
純連系の中では比較的さらりとした口当たりのスープ。


『麺武 ざぼん』 (道東・豊頃町)
平成14年2月開店。純連系初の地方進出。この地方にはない濃厚なラーメンが支持を勝ち取った。『麺武 はちまき
屋』の店主はすみれで一緒に修業した兄弟子にあたるとか。


『麺家 唐吉』 (札幌市豊平区)
平成15年4月開店。この系統の店にしては看板が大きく店内も広いという点で異色。開店当時は塩ラーメンは味噌・
醤油とは別スープであったが、今は統一されたよう。


『麺彩 赤のれん』 (道央・千歳市)
平成15年11月開店。純連系において唯一「無添加」を謳う店。そのためかなり優しい感じの仕上がり。店主は中華の
経験も長いそう。


『空』 (札幌市中央区)
平成16年3月開店。店主は8年間の中華の経験があり、アメリカ本土でラーメン店に従事していたこともあるとか。
その後愛知県のラーメン店集合施設「名古屋麺屋横丁」に出店。


『しんがり』 (札幌市南区)
平成16年7月開店。こちらはじゅんれんの出身。これまたかなり不利な立地。醤油・塩ラーメンは通常の麺だが、味噌
ラーメンは珍しい平麺。


『麺屋 こころ』 (札幌市北区)
平成16年7月開店。店主は熊本出身で、北海道にあこがれて来たとか。当初は厚別区にあったが、平成18年に北区
に移転(『やぶれかぶれ』の跡地)。


『麺匠 咲弥』 (札幌市西区)
平成16年8月開店。当初は留萌市で営業していたが、平成18年11月に札幌に移転。この系統の店で唯一、深夜営
業もやっている。


『みかん』 (道央・小樽市)
平成17年1月開店。小樽味噌ラーメン界No.1候補。南樽市場のそばにあり、観光客には有難いかも(駅近くではな
いが)。


『庵』 (札幌市中央区)
平成17年2月開店。純連系の各店は本家よりも濃厚さを抑える傾向があるが、ここは本家に迫る濃厚さ。パワフルな
ラーメンを食べたい方は是非。


『はな丸』 (札幌市清田区)
平成17年9月開店。店主はじゅんれんの元店長だとか。経験豊富なためか、すでにかなり完成された味。


『ほたる火』 (札幌市西区)
平成18年2月開店。濃厚しょっぱめの正統すみれ系?だが、どこか練られた印象もある。店内の雰囲気も良い。


『純水』 (釧路市)
平成18年3月開店。店主はじゅんれんと『秀航園』で修業したとか。ほとんどあっさりラーメンしか見かけないこの地で
純連系の濃厚味がどう評価されるか注目したい。


『麺屋 楓』 (札幌市東区)
平成18年7月開店。店主はすみれで5年間修業したらしい。最近ラーメン激戦区の様相を帯びてきた東苗穂にある。



《※北海道以外では、埼玉県羽生市『大雅』、静岡県富士市『北道』、富山県富山市『つくし』も純連系です。》



『らーめんの駅』 [※閉店] (札幌市北区)
純連の創業者(今では70歳を超える女性)は店を息子に譲った後完全に引退していたが、平成7年に再度復帰しこの店を開いた。
平成16年2月、惜しまれつつ閉店。

『やぶれかぶれ』 [※閉店] (札幌市北区)
純連からの独立組としては最も早く開業。平成11年3月に豊平区月寒で開店、平成12年5月に現在地に移転。平成18年閉店。

『麺ひろ』 [※閉店] (札幌市東区)
すみれの新横浜ラ博店で店長を務めていた人が独立。純連出身者としては史上4番目の開業となる。鶏ベースの醤油ラーメンをメインとする、純
連系の中でもとりわけ異色な存在。当初は『麺屋ひろし』という店名で西区で営業していた。

『ラーメン達』 [※閉店] (札幌市北区)
じゅんれん出身。私は未食のため詳細は分からず。開業から1年ほどで閉店。

『麺壱』 [※閉店] (札幌市厚別区)
平成15年5月に開業、平成16年2月閉店。食してみた感想はすみれの影響はそれほど強くはないラーメンであったが、後に聞いた話ではどうや
ら店主はすみれにいた期間は短く、ほかのラーメン店での修業経験のほうがはるかに長かったらしい。


『ひでん』 [※閉店] (札幌市東区)
平成16年1月開店。じゅんれん出身者で評判も良かったのだが、突如として謎の閉店を遂げる。私も相当なお気に入り店だったので、復活を待ち
たい。
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by sumika-z | 2014-02-23 05:54
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